どっちがいい?除草剤と防草シート

 

こちらのページでは雑草対策において除草剤と防草シートはどちらが良いのかそれぞれの良い点、悪い点をご説明させていただきます。

まず、最初に除草剤と防草シート、比較した場合のそれぞれの特長を大まかに下記の表に記します。

 優れている点劣っている点
防草シート

防草効果が長く続く(3年から20年)

人体や周りの環境に悪影響がなく、安全性が高い

45度までの斜面に使用できる

家庭菜園や植物に影響がない

砂利や砕石の沈み込みを防止できる

オールシーズン施工できる

土壌の温度上昇を抑える事ができる

費用が高い(1㎡あたり60円~3,000円)

施工に時間がかかる、シートを重ねる場合やカットして使う場合などは施工の難易度が高い

上に人工芝や砂利、ウッドチップなどを敷かないと見た目が悪い

種類が多く商品選びが難しい

除草剤

費用が安い(1㎡あたり約10円)

散布は短時間で行う事ができ、2~3日程度で効果が表れる

使用方法を守れば素人でも比較的、簡単に使用できる

景観が大きく変化しない

貫通力の強い雑草でも効果を発揮

事前に草刈りなどを行わなくて良い

防草効果が短期間(3か月から半年程度)

使い続けると雑草に耐性が付き、じょじょに効かなくなる

効果の高いものは人体や環境などに影響でる場合がある

雨水で流れると水質汚染の可能性あり

水で下に流れていく為、斜面などでは使用を控えた方が良い

雑草が生える時期に散布する必要がある

表の内容を簡単にまとめると、防草シートは「効果が長く続く」「安全性が高い」「費用が高い」などが大きな特徴で

除草剤は「費用が安い」「人や環境に配慮して使用する必要がある」「簡単に散布できる」というのが大きな特徴になります。

 

除草剤の種類

除草剤には大きく分けて「液体除草剤」と「錠剤除草剤」の二つのタイプがあり、液体除草剤は葉や茎から吸収させる為、すぐに効果が出る事に対して、粒剤除草剤は土に撒いて根から吸収させる為、効果がでるまで時間がかかるが効果が長いという特徴があります。また、現在は両方の調書を併せ持ったハイブリッド型の液体除草剤も販売されています。

除草剤は使用場所によって種類を使い分ける必要があり、農地にも使用できる「農耕地用」のものや雑草だけを枯らす為、芝生にも使用できる「芝生用」などがあります。

更にご家庭の庭などある程度、安全性が必要な場所では国が安全性を厳しく審査した「農薬登録」された除草剤を使用した方が良いと思われます。

防草シートの種類

 防草シートに関しても大きく分けると「織布タイプ」と「不織布タイプ」の2種類があり、簡単に違いを説明すると織布タイプは安価ですが耐用年数が短く、不織布タイプは少し価格は上がりますが、耐用年数が長いという違いがあります。※まれに当てはまらない商品もありますが、基本的にはこのような傾向になっています。

防草シートの場合、施工する手間を考えると基本的には長持ちする不織布タイプの防草シートをお勧めしますが、農地であったり、長期間の防草効果が必要ない場合は織布タイプの方が経済的です。また、織布タイプの防草シートは水はけに優れている為、ぬかるみやすい場所などは織布タイプの防草シートの方が良いケースもあります。

 

 

まとめ

以下に除草剤と防草シートの使い分けについてまとめました。

除草剤が良いケース
・除草にあまり時間をかけられず、周辺への影響がない場合
・10年、20年といった長い期間の防草効果は必要ない場合
・固定ピンの打ち込みなどの作業が苦手な場合

防草シートが良いケース
・長い期間の防草効果が必要で草刈りなどの手間をかけたくない場合
・子供やペット、周辺の住民への影響が気になる場合
・除草剤の成分や注意点などを細かく調べたくない場合

ご参考になれば幸いです。